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2024.8.28
新規事業の成功例7選から学ぶ成功要因
新規事業

新規事業の事業企画を策定する際、知識やノウハウが少なくて苦戦したことがあるという方も少なくないでしょう。過去の成功例を知ることで、やるべきことや課題が明確化するでしょう。

本記事では、新規事業の成功例を基に新規事業の成功要因を紹介します。

新規事業の成功事例と成功要因

新規事業の立ち上げは、企業の成長や収益拡大に欠かせません。新規事業の立ち上げを成功させるためには、共通する要因がいくつかあります。ここからは、具体的な成功事例とその成功要因を紹介します。その他の事例を知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。

ビジネスコンテストから成功した新規事業

成功事例1: 富士フイルム株式会社

富士フイルムの新規事業成功の要因は、既存の技術と新事業分野との連続性を活用したことです。

日本の大手精密化学メーカーである富士フイルムは、写真フィルムの技術を基に、化粧品や医薬品、再生医療など新たな分野に進出しました。一例として、フィルムのコラーゲン技術を化粧品や再生医療に応用し、抗酸化技術を化粧品の機能性として訴求したことがあります。これにより、既存事業とのシナジーを生み出し、時間をかけて事業構造の転換を進められたことが成功につながったといえます。

成功事例2: ユニ・チャーム株式会社

ユニ・チャームの新規事業成功の要因は、データの収集と分析による消費者ニーズの深掘りと、それに基づくきめ細かい商品戦略です。

紙おむつや生理用品で知られるユニ・チャームは、国内市場で、消費者のニーズに合わせた商品展開により、ブランドの寿命を延ばすことに成功しました。一例として、高齢化社会を見据えた介護用おむつなどの介護用品の開発があります。

また、ドラッグストアやホームセンターにおける売り場作りの改善を提案することで、ビッグデータを活用した新たなターゲットを発見しました。このアプローチが市場での競争力を維持するために重要な役割を果たしました。

成功事例3:本田技研工業株式会社

ホンダの新規事業成功の要因は、独自技術の活用と市場ニーズの先見性です。

ホンダの子会社であるホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)は、「HondaJet Echelon」という新型小型ビジネスジェット機を開発しました。HondaJet Echelonは、独自の主翼上面エンジン配置技術や自然層流翼型などを進化させ、他のライトジェット機よりも燃費性能を20%向上させます。それにより、アメリカ大陸横断をノンストップで可能としました。また、環境配慮型のサステナビリティプログラムに参加するなど、持続可能な航空業界を目指す姿勢も評価されています。

成功事例4: 株式会社ハーツ

ハーツの新規事業である運転手付きレンタルトラックサービス「レントラ便」は、従来の運送サービスにない独自の価値を提供したことで成功しました。

従来の「引越し」や「宅配便」では、対応が難しいニーズをターゲットに運転手付き時間制トラックレンタルという新しいサービスを展開しました。レントラ便は、トラック運転のリスクや手間を避けたい顧客のニーズに応え、透明な料金体系と柔軟な利用方法を提供しました。また、経産省の経営革新支援法の承認を得て、業界初のモデルとして市場に導入されたことも成功の要因です。

成功事例5: ノリタケカンパニーリミテド

洋食器で有名なノリタケは、食器の仕上げ加工用に内製していたセラミック製「砥石」の技術をもとに陶磁器事業からBtoBの研磨事業に進出しました。産業界のニーズを的確に把握し、必要な人材や資金を適切に投入したノリタケは、陶器製造で培った技術を研磨材に応用し、仁機事業の成功を収めました。

成功事例6: Amazon.com

オンライン企業であるAmazonが提供しているクラウドサービスであるAWS(Amazon Web Services)の成功要因は、キャッシュフローの最大化とイノベーションへの積極的な再投資戦略です。

Amazonは、市場への展開に必要な資金を迅速に回収し、手元の資金を効率的に活用することで、AWSのような新規事業への投資を加速させました。とくにAWSは、医療や金融などの専門分野向けにカスタマイズしたサービスを提供し、ユーザーに高い価値を提供することで市場を拡大しました。

この戦略により、AWSは市場シェアを大きく伸ばし、成功を収めました。

成功事例7:Tesla

大手自動車メーカーであるテスラの新規事業である仮想発電所(VPP)事業の成功要因は、家庭用蓄電池Powerwallを用いた分散型エネルギー管理と、アグリゲーションプラットフォームの提供です。

分散型エネルギー管理と、アグリゲーションプラットフォームにより、各家庭に設置された蓄電池を遠隔で一括管理し、電力供給の安定化を図るとともに、停電時のレジリエンスを強化しています。

また、ソフトウェアの更新によりシステムの機能を常に最新に保つことで、技術的な優位性を維持しています。

新規事業の成功要因

ここからは、紹介した新規事業の成功例に基づく新規事業の成功要因を4つ紹介します。

市場ニーズの正確な把握

新規事業の成功には、ターゲット市場のニーズを正確に把握することが不可欠です。

市場調査を怠ると、顧客の求める製品やサービスを提供できず、失敗するリスクが高まります。当社のマーケットリサーチでは、市場調査だけでなく、リサーチ後も戦略策定や事業家計画などのサポートも提供しています。

技術とリソースの適切な活用

既存の技術やリソースを新規事業に転用することで、競争力を高められます。

また、必要な人材や資金を適切に確保することも重要です。新規事業に必要な人材について知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。

新規事業に向いている人材とは?求められる資質や特徴を交えて解説

柔軟な対応と改善

新規事業は、開始後も市場の反応を見ながら柔軟に対応し、必要に応じて改善を加えることが求められます。

顧客フィードバックを積極的に取り入れ、事業の持続的な成長を目指します。

撤退基準の設定

新規事業が期待通りに進まない場合、適切なタイミングで撤退する基準を事前に設定しておくことが重要です。

これにより、長期的な損失を回避できます。新規事業の撤退基準について知りたい方は、以下のコラムをご覧ください。

新規事業の撤退基準をどのように定めるべきか

まとめ

今回は、新規事業の成功例を基に新規事業の成功要因を紹介しました。

新規事業の成功には、徹底した市場調査、既存技術の活用、柔軟な対応、そして撤退基準の設定などが重要です。これらの要因を踏まえた上で、成功事例を参考にしながら、自社の新規事業を計画・実行することが求められます。成功事例から学び、適切な戦略を立てることで、新規事業の成功確率を高めましょう。

問い合わせ先


【代表取締役】
津島 越朗
【設立】
2016年 10月21日
【本社所在地】
東京都渋谷区恵比寿3丁目9番25号 日仏会館5階
【事業内容】
新規事業立上げの支援・コンサルティング
【公式サイト】
https://unlk.jp/