本来、新規事業は1人でも作ることができます。
新規事業を作るのに必要なのは、事業アイデア、計画、資金、商品・サービス、販売・マーケティング、オフィスや店舗(最近は要らないことが多いですが)などです。
これらを全て一人で検討して、準備・実施することは、かなり大変ではあるものの可能です。実際そのような形で起業して成功する人は珍しくありません。
もちろん業態や規模にもよりますが、近年は無料で使えるITツールの増加や、スマートフォンの高機能化、SNS普及などにより、一人でアプリを作って話題になるサービスを作って成功するケースなどが代表的です。
そしてこれは、個人であっても企業であっても、そして仮に規模が大きくなったとしても本質的には同じと言えると思います。
ではなぜ、1人でできるはずの新規事業開発なのに外部のコンサルティング会社に依頼する企業が少なくないのでしょうか?
外部のコンサルタントに相談する際に、依頼主が抱える新規事業立ち上げにおける悩みの主なものを挙げてみます。
・新事業アイデアが思いつかない
・やりたいことはあるが、考えがまとまらない
・アイデアに対する可能性や客観的な意見を与えてくれる人がいない
・新規事業を検討する際の進め方がわからない
・自分1人では検討が続かない
・新規事業を作った後に拡販するマーケティングの知見がない…など
やろうと思えばできるものの、成功の確度を上げたい(同じく失敗確度を下げたい)というニーズを中心に、客観性などコーチングに似た側面のニーズもあるようです。
それでは、そのようなニーズに対して、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
メリットについては、上記のニーズを解決するもの該当し、ある意味で自明な内容となるので、ここでは敢えてデメリットにフォーカスしてご紹介します。
多くの場合、決して安いとは言えないコンサルティング費用が発生します。そしてほぼすべてのコンサルティング会社が成果報酬ではないため(企画からリリースして、成功するまでの工程が長く、製品やサービス仕様、開発等にコンサルティング会社が介在しない場合も多いため)望む成果が得られずコストが出ていく可能性もあります。
これはメリットであり、デメリットにもなりえるものだと思います。コンサルタントも真剣に調査と検討を行ったうえで提言を行いますが、全てのケースに当てはまる答えを毎回提示できているわけではないはずです。また、社内からもあらゆる情報や意見が寄せられ、それらの中から意思決定するのは容易ではないことも多いと思います。
情報が増える分、負荷は上がりますが、社内メンバーからは得られない知見や情報はやはりメリットの方が多いはずです。
これはコンサルを入れる目的について、社内メンバーとの意識のすり合わせができていない場合にしばしばみられるケースです。
社内メンバーから、外部を重用し、内部を軽視するような見え方になってしまう場合です。新規事業という事の性質上、きれいに役割や立ち位置を整理しきることは難しい場合もありますが、このリスクを意識しながら社内メンバーとコミュニケーションを取りつつ外部をうまく使うことが重要と言えると思います。
※この内容の詳細は新規事業をコンサル会社に相談する前に社内で確認・検討すべきことでも紹介しています
参考までにメリットも記載しておきます。
1.客観的な視点で助言をもらえる
2.確実に進む
3.専門性がない領域でも他社・他業種での知見・事例をもとにした助言を受けられる
4.ノウハウの蓄積ができる
いかがでしたでしょうか?
自社の課題感や依頼の目的を改めて整理し、メリットとデメリットをあてはめて本当に自社に合うかどうかを判断して依頼するかどうかを決めることは、新規事業のコンサルティングに限らず全ての購買・業務委託の依頼に言える事だと思います。
と言いつつ、実際にはその時間もあまり取れないことも多いと思います。
unlockでは要件がフワッとした状態からのご相談も非常に多く、一緒に目的を整理する段階からご支援させていただいています(そのフェーズの費用は頂いていません)
ぜひお気軽にご相談ください。