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2024.7.03
製造業で新規事業を立ち上げるプロセスとは?業界特有の課題なども解説
新規事業

製造業は長年にわたり、経済の中核として重要な役割を果たしてきました。しかし、近年の急速な技術革新やグローバル競争の激化により、従来のビジネスモデルだけでは持続的な成長が難しくなっています。そんな中、多くの製造業企業が新規事業創出に取り組む必要性を感じています。

本記事では、製造業における新規事業立ち上げまでの全体プロセスを解説します。

製造業における新規事業立ち上げまでの全体プロセス

最初に新規事業創出の全体プロセスを12のステップに分けて解説します。

新規事業の知識や経験が不足している方には、3ヶ月間で新規事業立ち上げに必要な知識を習得できる当社のアカデミアがおすすめです。

1.アイデア着想

製造業の事業立ち上げにおけるアイデア着想は、自社の技術や他社の技術から着想することが効果的です。例えば、既存の技術を改良し新しい市場に適用する、または異なる産業の技術を組み合わせるなど、技術を活用した新しい製品やサービスの開発が可能です。

また、市場の課題やニーズに対する理解を深め、その課題を解決するための革新的なアプローチを模索することも重要です。さらに、持続可能性やデジタル化のトレンドを取り入れた製品開発やプロセス改善も考慮しましょう。

アイデア出しにお困りの方は、こちらのコラムをご覧ください。

新規事業を立ち上げる5つのプロセスとは?「掛け合わせ」アイデア思考法についても解説

2.先行プレイヤー調査

製造業の事業立ち上げにおける先行プレイヤー調査は、競争環境を理解するために重要です。市場における既存の主要企業や競合製品を分析し、彼らの戦略や製品の特徴、顧客評価を調査します。これにより、市場の空白や機会を見極めると同時に、自社の差別化ポイントや競争優位性を見つけるためのヒントを得られます。また、先行プレイヤーの成功事例や失敗事例から学び、自社の戦略の精緻化に役立てることも重要です。

当社では、先行プレイヤー調査以外にも需要調査や海外事例調査、プロダクト構想用調査などのリサーチメニューを提供しています。

マーケットリサーチ

3.戦略立案

製造業の事業立ち上げにおける戦略立案では、市場ニーズと競争状況を分析し、独自の価値提案を構築します。具体的な製品・サービスの位置づけや価格戦略、マーケティング手法を策定し、市場参入のタイミングを決定します。また、自社の強みを活かした差別化戦略や生産プロセスの最適化を計画するため、持続可能な競争優位を築くための長期的な視野も持てるでしょう。戦略は柔軟性を持たせつつも、具体的な実行計画を含めることで、成長と安定した事業運営を目指します。

4.事業計画策定

製造業の事業立ち上げにおける事業計画策定は、具体的な製品やサービスの詳細設計と共に、市場分析、競争分析、マーケティング戦略、財務計画を含みます。収益予測や資金調達のための説得力ある計画を立て、投資家や銀行からの支援を得るための基盤となります。また、人材や物流、品質管理などの運営面の計画も重要です。事業計画は、事業の成長と持続可能な運営を実現するためのロードマップを示します。

5.書類審査またはプレゼンテーション

製造業の事業立ち上げにおける書類審査やプレゼンテーションは、投資家や金融機関に対してビジネスプランや財務計画を明確に伝える重要なステップです。ビジネスの独自性、市場の需要と競争状況、収益性の見込みを示し、リスク管理策や成長戦略も説明します。プレゼンテーションでは視覚的な資料を用いて要点を強調し、質疑応答での説明を通じて信頼性を高めます。審査を通過し、資金調達を成功させるためには、説得力のある説明と堅実な計画が欠かせません。

6.事業化決定

製造業の事業立ち上げにおける事業化決定は、全てのステークホルダーとの協議を経て、最終的に事業を本格化する決断を下すことを指します。事業計画の評価や市場の反応を考慮し、投資家の承認を得ることが必要です。特に大規模プロジェクトでは部門間の連携が不可欠であり、コミュニケーションを重視します。具体的なスケジュールと担当者を定め、戦略の実行計画を策定します。

7.プロトタイピング

製造業の事業立ち上げにおけるプロトタイピングは、製品やサービスの初期バージョンを試作する段階です。実際の製造プロセスや機能をテストし、市場のフィードバックを得ることで、製品を改善できます。迅速なプロトタイプ作成とユーザーテストを通じて、市場のニーズに適応した最終製品の開発を目指します。

8.テストマーケティング

製造業の事業立ち上げにおけるテストマーケティングは、限られた市場や顧客に対して製品やサービスを導入し、市場の反応や需要を評価するプロセスです。具体的なマーケティング戦略や価格設定を実施し、顧客の反応を収集・分析します。これにより、製品の市場適性や競争力を確認し、市場投入前に調整・改善しながら、最終的な市場導入の準備を整えます。

9.量産化設計

製造業の事業立ち上げにおける量産化設計は、製品やサービスを大量生産するための具体的な設計プロセスです。製造コストを最適化し、品質管理を確保するための生産ラインや設備の計画が含まれます。また、サプライチェーンの確立や供給源の選定、労働力や技術の調整も重要です。設計段階での詳細な仕様書と生産プロセスの標準化を通じて製品の安定供給と市場ニーズへの迅速な対応を目指します。

10.リリース販売開始

製造業の事業立ち上げにおけるリリースと販売開始は、製品やサービスを市場に正式に導入する段階です。適切なタイミングとプロモーション戦略を選択し、製品の特長や利点を顧客に対してアピールします。市場の反応を監視し、フィードバックを収集して製品を改善しながら、売上を拡大していきます。初期の顧客満足度を高めるために、サポート体制を整え、製品やサービスの信頼性と価値を確立できるでしょう。

11.量産化

製造業の事業立ち上げにおける量産化は、プロトタイピングやテストマーケティングを経て市場での需要が確認された後、製品やサービスを大量生産するプロセスです。生産設備の導入と最適化、サプライチェーンの確立、労働力の調整が重要です。品質管理を徹底し、コスト効率を追求しながら製品を供給します。また、市場の変化や需要の波に柔軟に対応するため、生産計画を適宜調整し、効率的な物流体制を整えます。

12.黒字化達成

製造業の事業立ち上げにおける黒字化達成は、収益がコストを上回る状態を目指すことです。初期投資を回収し、効率的な生産と販売を通じて利益を最大化します。市場での競争力を強化し、売上を増やすマーケティング戦略を策定します。同時に、コスト管理を徹底し、無駄を排除することで利益率を向上させることが可能です。定期的な業績評価と改善活動を通じて、持続可能な黒字達成を目指します。

製造業の新規事業立ち上げでよく見られる課題

新規事業立ち上げのプロセスを把握していても製造業の立ち上げに失敗することがあります。ここからは、製造業の新規事業立ち上げでよく見られる課題を3つ紹介します。

新規事業が失敗する理由について知りたい方は、コラムをご覧ください。

新規事業が失敗する理由とは?成功させるためのアプローチを事例とともに解説

1.製品の独自性は高いが市場のニーズにマッチしていない

製造業の新規事業立ち上げでは、技術的な革新や製品の独自性に重点を置きすぎて、実際の市場ニーズを見誤ることがあります。製品と市場のミスマッチは、市場調査や顧客フィードバックを軽視し、自社の技術やアイデアのみに依存してしまうことが原因です。

2.事業の方向性と製品がマッチしていない

製造業の新規事業立ち上げでは、事業の戦略や目標と製品の特性や市場ニーズが不一致になることを指します。例えば、技術革新の方向性が選択されているが、市場での需要や競争力が見落とされている場合などがあります。

3.アイデアはたくさんあるが実現できない

製造業の新規事業立ち上げでは、優れたアイデアや技術革新が存在するものの、それを実際の製品やサービスに落とし込む能力や必要なリソースが不足していたり、技術と市場の調整がうまくいかないことがあります。

まとめ

今回は、製造業における新規事業立ち上げまでの全体プロセスを解説しました。製造業における新規事業立ち上げは、技術革新とグローバル競争が激化する中で持続的成長を実現するための重要な手段です。新規事業の立ち上げを成功させ、製造業の未来を切り開きましょう。

問い合わせ先


【代表取締役】
津島 越朗
【設立】
2016年 10月21日
【本社所在地】
東京都渋谷区恵比寿3丁目9番25号 日仏会館5階
【事業内容】
新規事業立上げの支援・コンサルティング
【公式サイト】
https://unlk.jp/