2026.3.03

新規事業は個人でやるべき?チームでやるべき?

新規事業

執筆者:代表取締役 津島越朗

Q. 新規事業は個人でやるべき?チームでやるべき?

A. 個人でやるべき。

新規事業は、チームでやることの利点も多いため、チームで新規事業を推進すること自体を否定しません。

しかし、チームで新規事業を推進するうえでは、以下のような弊害が起こります。

・スピードが遅い

・責任の所在が曖昧になる

・平均値に引きずられる

もちろん、上記のような弊害があるからといって、チームが不要だといっているわけではありません。

ここで伝えたいことは、「新規事業の初期フェーズからチームでやる必要はない」ということです。

仮説を立て、仮説検証を始める段階では、チームの力が求められます。

このように、新規事業では場面ごとに人数を使い分ける必要があります。

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【解説】

新規事業における0→1の立ち上げ期において「チーム」は諸刃の剣です。

革新的なアイデアであればあるほど、初期段階では誰にも理解されません。

そのような状況でチーム内で議論を重ねると、「誰からも反対されない無難な案」に落ち着いてしまいます。

また、意思決定のたびに調整が発生し、事業推進スピードが劇的に低下することも少なくありません。

このように、多くの企業ではチーム特有の「合議制」により、新規事業に必要な尖ったアイデアが丸められてしまう「平均への回帰」が発生します。

一方、個人の強みは「情熱」と「圧倒的なスピード」です。

「誰が何と言おうと、「自分はこれが欲しい」という個人の強い原体験や執念こそが、論理を超えて事業を推進するエンジンになります。

もちろん、事業を拡大させる段階では、多様な専門性を持つチームが不可欠です。

しかし、最初の「種火」を点ける瞬間だけは、他人の評価や常識に左右されない「個人」である方が、結果としてユニークで強い事業が生まれやすくなります。

人数以外で新規事業の立ち上げで意識すべきことを知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。

製造業で新規事業を立ち上げるプロセスとは?業界特有の課題なども解説

【事例】Zaim(ザイム)

家計簿アプリ「Zaim」の開発者である閑歳孝子氏は、会社員として働きながら、週末や通勤時間を使ってたった一人でアプリを開発しました。

なぜ、閑歳孝子氏は最初から会社(チーム)の事業としてやらなかったのでしょうか。

ひとりでアプリ開発したことについて、彼女は「会社を始めると、最初から収益を上げなくてはいけなくなる」と語っています。

チームで動くと、当然人件費が発生し、すぐにビジネスモデルや収益化(ROI)の説明責任が生じます。

そこで、彼女は収益性よりもまずは「自分が本当に使いたいもの」をピュアな気持ちで作りたいと考えました。

結果として、チームや会社の論理(多機能化・課金誘導)が排除されたことで、ITに詳しくない層にも響く「シンプルで使いやすいプロダクト」が生まれました。

このように、「Zaim」がリリース直後にAppStore1位を獲得する大ヒットとなったのは、彼女が個人の感性を貫き通したことが最大の要因といえます。

参照元:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1108/17/news045.html

Zaimのような新規事業の成功例を知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。

新規事業の成功例7選から学ぶ成功要因

【まとめ】

新しい価値を生む初期段階では、合議がアイデアを平均化し、尖りを失わせてしまうことがあります。

0→1を動かす最大の力は、論理や収益性ではなく、「作りたい」という個人の情熱です。

家計簿アプリのZaimも、組織の論理を離れ、使いやすさだけを追求した個人の意思が支持を集め、ヒットに繋がりました。

本コラムの内容を参考に、新規事業の初期フェーズでは個人の熱量を信じて挑戦を後押ししましょう。

問い合わせ先


【代表取締役】
津島 越朗
【設立】
2016年 10月21日
【本社所在地】
東京都渋谷区恵比寿3丁目9番25号 日仏会館5階
【事業内容】
新規事業立上げの実行支援
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