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2024.6.28
アイディエーションとは?新規事業におけける発想法と進め方を徹底解説
新規事業

新規事業の立ち上げは、企業の成長に欠かせません。しかし、アイデア不足や事業企画の迷いから、思うように進まないという企業も多いのではないでしょうか。そんな時に役立つのがアイディエーションです。

本記事では、新規事業の立ち上げを成功に導くための発想法と進め方を徹底解説します。

新規事業におけるアイディエーションとは?

アイディエーションは、新規事業の立ち上げにおける重要なプロセスです。 ここからは、アイディエーションの定義とその重要性について詳しく見ていきます。

アイディエーションの定義

アイディエーションとは、アイデアを生み出すプロセスです。新しい製品やサービス、ビジネスモデルの開発や問題解決のための創造的思考を促進します。ブレインストーミングやマインドマッピングなどの手法を使用して、多様な視点から自由に発想を展開し、具体的なアイデアを形にします。

アイディエーションの重要性

市場の変化や顧客のニーズに対応できる事業を立ち上げるためには、アイディエーションは不可欠です。アイディエーションを用いて多様な視点から事業を分析することで、より革新的なアイデアが生まれやすくなります。

新規事業におけるアイディエーション手法の種類

アイディエーション手法は多種多様です。ここからは、代表的なアイディエーション手法を4つ紹介します。

マーケットドリブン

マーケットドリブンとは、市場のニーズやトレンドに基づいてアイデアを生成する手法です。一例として、食品業界などがあります。健康志向が高まる市場で新しい食品ビジネスを立ち上げる場合、市場調査を行い、消費者が求める健康食品の特性を把握しなければなりません。グルテンフリーやオーガニック食品の需要が高いと分かれば、これに基づいて新商品のアイデアを創出します。さらに、競合他社の製品やサービスのギャップを見つけ、独自の付加価値を提供するアイデアを具体化します。市場の実際のニーズに合った製品やサービスを開発することで、新規事業の成功確率を高めることが可能です。

アセットドリブン

アセットドリブンとは、企業が保有する資産やリソースを基にアイデアを生成する手法です。一例として、自動車部品メーカーが電動バイクの需要増加を見越し、大手製造業が新しい事業を立ち上げ、既存の製造設備や技術力、人材のスキルを活用して既存の製造技術を活用して電動バイク用バッテリーの製造に参入することなどがあります。既存の資産を基に新たなアイデアを生み出すことで、リソースの有効活用と事業展開の効率化が図れます。

当社では、独自のリサーチメニューで堅実なリサーチを実現しています。市場調査でお悩みの方は、お問い合わせください。

マーケットリサーチ

ビジョンドリブン

ビジョンドリブンとは、企業のビジョンや長期的な目標に基づいてアイデアを生成する手法です。一例として、持続可能なエネルギーを推進するビジョンを持つ企業が新規事業を立ち上げる際、「全ての家庭にクリーンエネルギーを供給する」というビジョンを掲げ、太陽光発電パネルの開発や家庭用エネルギー管理システムの提供など、持続可能なエネルギーの普及を目指したアイデアを具体化させることなどがあります。ビジョンドリブンにより、やるべきことを明確化し、長期的に目標を達成させる新規事業を展開できます。

コンペティタードリブン

コンペティタードリブンとは、競合他社の動向や戦略を分析し、それに対抗するためのアイデアを生成する手法です。一例として、ある企業が新たなソーシャルメディアプラットフォームを立ち上げようとする際、Metaなどの競合他社の特徴やサービスを徹底的に分析することなどがあります。競合他社が提供している機能、ユーザーの利用状況、強みと弱みを理解した上で、差別化を図るアイデアを考えることで、市場での優位性を確保し、成功する新規事業を立ち上げることができます。

新規事業におけるアイディエーションのプロセス

アイディエーションを効果的に進めるためには、適切な手法と進行方法が必要です。ここからは、アイディエーションの進め方を紹介します。

事業方針を明確にする

アイディエーションを実施するためには、事業方針を明確にしましょう。新規事業のアイディエーションでは、具体的な目標や目的を設定し、その達成に向けた課題やニーズを洗い出します。事業の方針を明確にすることで、企業理念に沿ったアイデアを効率的に生み出せます。

新規事業の企画書を作成する方は、こちらのコラムをご覧ください。

通る新規事業企画書の書き方とは?通過率が劇的に改善するチェックリストも紹介!

使用する手法を決める

事業の方針を明確にしたら、使用する手法を決めましょう。事業の方針に適した手法を選定することで、アイデアの生成プロセスが体系化され、効率的かつ効果的に進行します。

ビジネスモデルを検討する

使用する手法が定まったら、実際にビジネスモデルを検討しましょう。新しいアイデアを具体化し、成功させるためには、そのアイデアがどのように収益を生むのか、どのような顧客層をターゲットにするのかを明確にしなければなりません。市場調査などを通じてサブスクリプションモデルや広告収入モデルなど、ビジネスモデルを詳細に検討することで、 実践的なアイデアへと発展します。

これからビジネスモデルを考える方は、コラムをご覧ください。

ビジネスモデルの構造と新規事業アイデアの考え方

新規事業におけるアイディエーションの注意点

アイディエーションを実施する際には、以下の2つに注意しなければなりません。これらのポイントを押さえ、効果的なアイデアの発想や評価を実現しましょう。

定期的に見直す

アイデアが具体化するにつれて、市場状況や顧客のニーズが変化する可能性があります。アイデアを定期的に見直し、最新の情報や市場の動向に合わせて再検討しましょう。また、新たな洞察や情報が得られた場合は、アイデアを修正しなければなりません。市場の動向に合わせてアイデアを修正することで、より実現可能なアイデアを生み出し、ビジネスの成功につなげられます。

実現すべきことを忘れないようにする

アイデア出しでは、独自性ばかりに注目しがちですが、実現すべき目標に適しているかを考慮しなければなりません。アイデアが目標にそっているか確認し、事業の成長軸がぶれないようにしましょう。

まとめ

今回は、アイディエーションの種類やプロセス、注意点を解説しました。新規事業の立ち上げは、アイデア発想から事業化まで、さまざまな課題を乗り越えなければなりません。当社が実践する3つの着想法とスピーディーな進め方を参考に、ぜひ自社に最適な新規事業を創出してください。

アイデアプランニング

なお、本記事で紹介した着想法は、あくまでも一例であり、個々の企業の状況に合わせてアレンジする必要がある点はご留意ください。

問い合わせ先


【代表取締役】
津島 越朗
【設立】
2016年 10月21日
【本社所在地】
東京都渋谷区恵比寿3丁目9番25号 日仏会館5階
【事業内容】
新規事業立上げの支援・コンサルティング
【公式サイト】
https://unlk.jp/