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新規事業は、チームでやることの利点も多いため、チームで新規事業を推進すること自体を否定しません。
しかし、チームで新規事業を推進するうえでは、以下のような弊害が起こります。
・スピードが遅い
・責任の所在が曖昧になる
・平均値に引きずられる
もちろん、上記のような弊害があるからといって、チームが不要だといっているわけではありません。
ここで伝えたいことは、「新規事業の初期フェーズからチームでやる必要はない」ということです。
仮説を立て、仮説検証を始める段階では、チームの力が求められます。
このように、新規事業では場面ごとに人数を使い分ける必要があります。
場面ごとの必要な人数をはじめとした新規事業を実行/推進するノウハウについてお悩みの方は、unlockの顧問サービスをご利用ください。
新規事業における0→1の立ち上げ期において「チーム」は諸刃の剣です。
革新的なアイデアであればあるほど、初期段階では誰にも理解されません。
そのような状況でチーム内で議論を重ねると、「誰からも反対されない無難な案」に落ち着いてしまいます。
また、意思決定のたびに調整が発生し、事業推進スピードが劇的に低下することも少なくありません。
このように、多くの企業ではチーム特有の「合議制」により、新規事業に必要な尖ったアイデアが丸められてしまう「平均への回帰」が発生します。
一方、個人の強みは「情熱」と「圧倒的なスピード」です。
「誰が何と言おうと、「自分はこれが欲しい」という個人の強い原体験や執念こそが、論理を超えて事業を推進するエンジンになります。
もちろん、事業を拡大させる段階では、多様な専門性を持つチームが不可欠です。
しかし、最初の「種火」を点ける瞬間だけは、他人の評価や常識に左右されない「個人」である方が、結果としてユニークで強い事業が生まれやすくなります。
人数以外で新規事業の立ち上げで意識すべきことを知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
製造業で新規事業を立ち上げるプロセスとは?業界特有の課題なども解説
家計簿アプリ「Zaim」の開発者である閑歳孝子氏は、会社員として働きながら、週末や通勤時間を使ってたった一人でアプリを開発しました。
なぜ、閑歳孝子氏は最初から会社(チーム)の事業としてやらなかったのでしょうか。
ひとりでアプリ開発したことについて、彼女は「会社を始めると、最初から収益を上げなくてはいけなくなる」と語っています。
チームで動くと、当然人件費が発生し、すぐにビジネスモデルや収益化(ROI)の説明責任が生じます。
そこで、彼女は収益性よりもまずは「自分が本当に使いたいもの」をピュアな気持ちで作りたいと考えました。
結果として、チームや会社の論理(多機能化・課金誘導)が排除されたことで、ITに詳しくない層にも響く「シンプルで使いやすいプロダクト」が生まれました。
このように、「Zaim」がリリース直後にAppStore1位を獲得する大ヒットとなったのは、彼女が個人の感性を貫き通したことが最大の要因といえます。
参照元:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1108/17/news045.html
Zaimのような新規事業の成功例を知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
新しい価値を生む初期段階では、合議がアイデアを平均化し、尖りを失わせてしまうことがあります。
0→1を動かす最大の力は、論理や収益性ではなく、「作りたい」という個人の情熱です。
家計簿アプリのZaimも、組織の論理を離れ、使いやすさだけを追求した個人の意思が支持を集め、ヒットに繋がりました。
本コラムの内容を参考に、新規事業の初期フェーズでは個人の熱量を信じて挑戦を後押ししましょう。

