既存事業の強みを活かした新規事業を考えるにはどうすればいい?

Q. 既存事業の強みを活かした新規事業を考えるにはどうすればいい?

A. 既存事業のアセットを広く捉えること。

既存事業の強みを活かした新規事業では、技術だけでなく、顧客・人材・拠点・ブランド・取引先などを含めて整理し、どの強みが新しい価値に転用できるかを考えることが正攻法とされています。 

そのうえで、アセット起点の発想に行き詰まった場合は、一度アセットを外し、自由にアイデア仮説を出してから、後付けで使えるアセットを接続することが求められます。

このような正攻法に基づいて新規事業のアイデアを創出することで、発想の硬直を避けつつ、実行可能性の高い新規事業を実現できるでしょう。

自社のアセットを見直したい方は、こちらのコラムをご覧ください。

自社のアセットや強みをリフレーミングして新規事業の可能性を広げる方法

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解説

既存事業のアセット(経営資源)を活用することは、ゼロから立ち上げるスタートアップに対する最大の差別化要因です。

しかし、多くの企業はアセットを「保有している技術」や「工場・設備」といった有形資産だけに限定して捉えています。

アセット活用の第一歩は、その定義を「無形資産」まで広げることです。

一例として、長年培った「顧客からの信頼(ブランド)」や全国を網羅する「物流ネットワーク」、あるいは特定の業界に対する「営業チャネル」や「顧客データ」なども強力なアセットです。

このような無形資産も棚卸し、 異分野と組み合わせることで、ユニークな事業が生まれます。

異分野のアイデアを組み合わせる「掛け合わせ」のコツについて知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。

新規事業を立ち上げる5つのプロセスとは?「掛け合わせ」アイデア思考法についても解説

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なお、アセットありきで考えすぎると「自社ができること」に縛られ、顧客ニーズを無視したプロダクトアウト(独りよがりな製品)に陥るリスクもあります。

アセットを活用して新規事業のアイデアを創出するうえで発想に行き詰まった際は、あえて自社の制約を忘れ、「顧客は何を求めているか」というフラットな視点でアイデアを出しましょう。

そして、その後に「このアイデアを実現するために、自社のどのアセットが使えるか?」と後付けで接続してください。

このようなプロセスにより、市場性と実現可能性を両立させた事業設計を実現できます。

新規事業のアイデア出しでお悩みの方は、unlockのアイデアプランニングを活用してみてください。

アイデアプランニング

unlock自身がお客様にオーダーメイドの新規事業アイデアを考案します。自社が認識する強みや資産だけではなく、リフレーミングを行うことで新たな強みを見出し、unlockの知見との掛け合わせで、斬新なアイデア提案を可能にしています。自社にアイデアがなくても、丸投げOKが特長。

事例:・・パーク24(タイムズカーシェア)

コインパーキング「タイムズ」を展開するパーク24によるカーシェア事業への参入は、既存アセットの見事な転用事例です。

通常、レンタカーやカーシェアでは、車両を保管する土地を新たに確保しなければなりません。

このような土地の確保がレンタカーやカーシェアにおける最大のコスト要因かつ参入障壁とされています。

そこで、パーク24は本業で既に全国に展開しているコインパーキングの「空き車室」に着目しました。

具体的には、「車を停めさせる場所」という既存アセットを「車を貸し出す場所」へと再定義して転用しました。

これにより、競合他社が真似できない低コストかつ高密度なネットワーク展開をスピーディーに実現しました。

このようなアセット活用戦略により、パーク24は後発での参入ながら短期間で市場を制圧することに成功し、カーシェア市場で圧倒的なシェアNo.1を獲得する高収益事業へと成長しています。

引用元:https://toyokeizai.net/articles/-/144590

まとめ

既存事業の強みを活かした新規事業を考えるうえで重要なことは、技術や設備といった目に見える資産だけでなく、顧客基盤やネットワークなどの無形資産も含めて、自社のアセットを再定義することです。

一方で、アセットを起点に考えることで発想が行き詰まったときには、市場ニーズからアイデアを生み出し、その後に自社の強みを紐付けていくという逆転の発想が求められます。

実際に、パーク24は「駐車スペース」という既存資産を単なる駐車場としてではなく「貸出ステーション」として転用し、コスト面での優位性と事業展開のスピードを同時に実現しました。

自社のアセットを有効活用し、新規事業の成功を目指しましょう。

この記事を書いた人
株式会社unlock
事業プロデューサー 熊田竜次

得意領域
営業 & コンサルティング、Webマーケティング

経験業種
BtoC:人材、製造業、不動産、エンタメ、インフラ
BtoB:人材、AI開発、ソフトウェア(SaaS)、金融、インフラ

経歴
早稲田大学社会科学部 卒業。株式会社マイナビ、株式会社Speeeを経て現職。一貫して営業・マーケティングを始めとしたクライアントワークに従事。unlockでは、顧客が持つアセットと市場ニーズをつなぐ役割を、ビジネスサイドから支援。
支援プロジェクト数 50社以上 (2026年7月現在)。