ゼロイチの新規事業を立ち上げるとき、最初にやるべきことは何?

Q. ゼロイチの新規事業を立ち上げるとき、最初にやるべきことは何?

A. まずは「自社商品の総点検」から始めること。

新規事業の立ち上げを成功させるためには、原価率の低い商品の高付加価値化や手間のかかる商品の高級ライン化、他社商品の弱点を補う改良版の企画など、既存商品を見直すことが必要です。

また、自社商品の改良は新商品開発よりはるかに取り組みやすく、効果も決して小さくないため、新規事業の立ち上げに欠かせません。

既存の商品やサービスの改良を検討している方は、こちらのコラムをご覧ください。

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解説

新規事業というと、まったく新しいアイデアや市場を探すというイメージが強いかもしれません。

しかし、ゼロから事業をつくるのは、難易度もリスクも高いのが実情です。

そこで最初に取り組むべきなのが、自社商品の総点検です。

既存のブランド資産・顧客基盤・製造ラインの改良は、圧倒的に成功確率が高く、事業化も現実的になります。

成功確率については「新規事業の成功確率は5%」は本当か? -データで読み解く成功確率-もご参考ください。

「新規事業の成功確率は5%」は本当か? -データで読み解く成功確率-

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自社商品から新規事業を生む4つの方向性

自社商品をもとに新規事業を誕生させるためには、以下のような方向性が求められます。

① 原価率が低い商品の高付加価値版をつくる

利益率の高い商品に、デザイン性やブランドストーリーを付加することで収益性を向上させられます。

② 手間のかかる商品のあえてもっと手間をかけた高級版をつくる

製造工程が複雑な商品は、職人技や希少素材を加えてプレミアムライン化が期待できます。

③ BtoB商品のBtoC展開、その逆

業務用商品を家庭向けにパッケージ変更すると、新しい顧客層にリーチできる商品やサービスを開発できます。

④ 市場にある商品の弱点を改善した改良版を出す

競合商品の使いにくい点を解消することで、明確な差別化を実現できます。

このように、現実的で再現性の高い新規事業を実現させるためには、「外の世界にアイデアを探しに行く前に、まずは内側の宝を磨く」ことが求められます。

「自社が属している業界の情報をいち早く知りたい」、「効率よくアイデアを出す方法を知りたい」という方には、unlockのマーケットリサーチやアイデアプランニングをご利用ください。

マーケットリサーチ

「検討を進めたい新規事業案の評価や選定を一旦終えたので、次の検討ステップとして踏み込んだ調査を行いたい」「必要な調査メニューだけを選択して、無駄なく堅実なリサーチや検討を行いたい」「単にリサーチを外注するだけではなく、外部の客観的なインサイトやディスカッションを求めている」

アイデアプランニング

unlock自身がお客様にオーダーメイドの新規事業アイデアを考案します。自社が認識する強みや資産だけではなく、リフレーミングを行うことで新たな強みを見出し、unlockの知見との掛け合わせで、斬新なアイデア提案を可能にしています。自社にアイデアがなくても、丸投げOKが特長。

事例

永谷園「カップ入り お茶づけ海苔」

永谷園「カップ入り お茶づけ海苔」は、永谷園の定番ブランド「お茶づけ海苔」を、ごはん入りのカップタイプにフォーマット変換することで新しい食体験を提案した商品です。

お湯を注ぐだけで完成する永谷園「カップ入り お茶づけ海苔」は、利便性や携帯性、場所・時間の制約をなくすという価値を付加されています。

また、発売後は非常に高い出荷ペースを記録しており、従来ブランドの延長線上にありながら、生活者の時短・即食ニーズにフィットしています。

このように、永谷園「カップ入り お茶づけ海苔」は、既存商品の強みを活かしながら新たな市場を開拓した事例といえるでしょう。

引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000409.000020257.html

まとめ

新規事業の立ち上げでは、外部に目新しさを求めるよりも、自社がすでに持つ商品やブランド、技術といった資産を見直し、磨き上げることが求められます。

また、既存商品の改良や高付加価値化、フォーマットの変換や利便性の向上といった小さな工夫でも、新しい市場や需要を生み出せるでしょう。

さらに、永谷園のように、既存ブランドの延長線上には大きな成長の余地があります。

ゼロから始める新規事業の第一歩として、自社商品の総点検から着手しましょう。

この記事を書いた人
株式会社unlock 代表取締役社長 津島越朗

得意領域
テクノロジー(AI・ブロックチェーン・IoT等)をベースとした既存産業の革新・効率改善サービス(SaaS等含む)の新規事業
企画・開発・拡大(Growth Hack)、0→1(ゼロイチ)

経歴
2005年 株式会社リクルート入社(人材事業営業部)
2008年 同上(インターネットマーケティング局、マーケティング・新規事業企画)
2011年 株式会社ディー・エヌ・エー入社(サンフランシスコにて現地法人のマーケティング組織の立ち上げ)
2013年 株式会社DeNAライフサイエンス(東京大学医科学研究所と遺伝子検査MYCODEの立ち上げサービス&マーケティング責任者)
2014年 株式会社DeNAロケーションズ 代表取締役社長(海外のテクノロジーベンチャーとの合弁企業)
2016年 株式会社unlock設立